野田山動物病院 ブログ | 横隔膜ヘルニア + 骨折の猫さん
まだまだ、ここら辺の地域では事故が多く、先日も前の国道で猫がひかれて死んでいたというのを聞きました。
今回は、事故により内臓損傷および後肢の骨折をした猫のケースです。

事故の当時の胸部のレントゲンですが、呼吸状態も悪く、エコー検査でも水がたまっていました。
胸水がたまっていたのをカテーテルで抜いても何か白いものが胸の中にあります。(肝臓です。)
また、後肢の骨折もあり、かなり重症の状態で運ばれてきました。


ただ、事故の影響により肝臓も損傷しているためか、血液検査でもかなりの異常値が続いていたため骨折に関しては、手術は不可能な感じになりました。
その後ですが・・・。
手術写真も含まれるためご注意ください。
今回は、事故により内臓損傷および後肢の骨折をした猫のケースです。


事故の当時の胸部のレントゲンですが、呼吸状態も悪く、エコー検査でも水がたまっていました。
胸水がたまっていたのをカテーテルで抜いても何か白いものが胸の中にあります。(肝臓です。)
また、後肢の骨折もあり、かなり重症の状態で運ばれてきました。


ただ、事故の影響により肝臓も損傷しているためか、血液検査でもかなりの異常値が続いていたため骨折に関しては、手術は不可能な感じになりました。
その後ですが・・・。
手術写真も含まれるためご注意ください。
内科的な治療により、全身状態、肝臓の数値が安定した段階で横隔膜が破れているのを整復する手術となりました。

開腹手術をしてみると横隔膜が破れてその部分から肝臓が胸のほうへ移動しておりました。

肝臓を元の位置へ戻してから、横隔膜を糸で縫合しているところです。

最終的に縫い終わったところで胸部にカテーテルを入れなおし、中に残っている空気を抜いて手術は無事終了となりました!
骨折に関しては、ギプス固定で徐々に再生していき最終的には2ヶ月で完治していきました。

1ヶ月後には少しづつ骨の再生が見られてきました。

1ヶ月半後には、ほぼ再生が出来始めて歩行も通常通りできるようになったため、硬いギプスははずして包帯による固定だけで最終まで安静にすることで完治しました。
なんとか、無事退院できてよかったですが、ほんとに事故には気をつけてくださいね。

開腹手術をしてみると横隔膜が破れてその部分から肝臓が胸のほうへ移動しておりました。

肝臓を元の位置へ戻してから、横隔膜を糸で縫合しているところです。

最終的に縫い終わったところで胸部にカテーテルを入れなおし、中に残っている空気を抜いて手術は無事終了となりました!
骨折に関しては、ギプス固定で徐々に再生していき最終的には2ヶ月で完治していきました。

1ヶ月後には少しづつ骨の再生が見られてきました。

1ヶ月半後には、ほぼ再生が出来始めて歩行も通常通りできるようになったため、硬いギプスははずして包帯による固定だけで最終まで安静にすることで完治しました。
なんとか、無事退院できてよかったですが、ほんとに事故には気をつけてくださいね。
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