チェリーアイという病気

第3眼瞼という部位にある第3眼瞼腺が外に飛び出てくる病気ですが、サクランボに似ていることから”チェリーアイ”と言われています。

先天的に起こりやすい犬種があり、以前もコッカー・スパニエルやマルチーズで手術をしたことがありましたが、ミニチュア・ダックスでは初めてみました。
この病気自体は、見た目の問題もありますが、結膜炎、角膜炎などを引き起こし、涙がでてしまう(流涙症)涙やけの原因にもなるため、内科的な点眼薬で治らない場合は、外科手術をするしかありません。
以下、手術と術後経過の写真です。
麻酔をかけて、第三眼瞼を引っ張り出し、第三眼瞼腺を元の位置へ戻してあげます。

赤く腫れているところが第三眼瞼腺ですが、周囲に切れ目を入れてポケットを作り中に収納します。

最終的に縫合した糸は、眼の表面を傷つけないように外側にでるようにして終了したします。

第三眼瞼腺は、涙の分泌する組織なので切除するとドライアイになるため、このような手術により整復します。
しかし、中高齢では、腫瘍で腫れることもあるので、その場合は、切除しなければいけません。
眼の周囲の手術は、どうしても腫れますが時間の経過とともに落ち着いてきます。

少し写真がぼけてますが、7日後です。少しまだ腫れてます。

2週間後にはほとんどわからないくらいになりました。
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