まぶたのデキモノ
まぶたのできものを眼瞼腫瘍(新生物)といいますが、今回は、そのお話です。

1頭目は、明らかに上まぶたの部分に大きなデキモノができたため手術になりました。

2頭目のワンコは、まぶたよりしたのほうでコリコリしたものがあったため、抗生剤で小さくならないか様子をみていましたが、変わらないので手術をすることになりました。
以下、手術の写真も含まれるためご注意ください。

腫瘍の大きさにもよりますが、これくらいの大きさであればクサビ状に切開することでも切除ができます。
そして、場所が場所なだけに抜糸はしないように吸収できる細い糸を使用して縫合します。

手術後は、一時的に腫れがありますが、1~2週間もすれば、元通りの状態になっていきます。
そして、気になる病理検査の結果も ”マイボーム腺腫” という良性腫瘍であったため、その後は無治療になります。
マイボーム腺という組織は、皮脂腺とよばれるもので、油分を分泌するところです。今回は、これが腫瘍化したのですが、80%くらいは良性腫瘍で残りの20%くらいは皮膚にできるような悪性腫瘍ができることがあります。
ただし、いくら良性腫瘍と言っても年齢とともに成長しますので、大きくなってからの手術では、まぶたの変形が起こったりすることがあるため、早期の手術をお勧めいたします。
2頭目のケースは、まぶたより少し下の部分の皮膚を切除することになりました。


これまた、術後は痛々しい感じになりますが、時間とともに腫れも引きます。
そして、このケースは、マイボーム腺炎(ものもらい)から炎症が広がったために起こったものという結果でした。
幸い腫瘍でなく、良かったのですが、もう少し抗生剤の効果が見られても良かったのでは・・・。
炎症か腫瘍かを判断する際に可能であれば、細胞診という検査をするのですが、針をさすのに目の周りは危ないため、そのまま手術になるケースが多いかもしれません。
また、次回にでも細胞診のお話でもします。

1頭目は、明らかに上まぶたの部分に大きなデキモノができたため手術になりました。

2頭目のワンコは、まぶたよりしたのほうでコリコリしたものがあったため、抗生剤で小さくならないか様子をみていましたが、変わらないので手術をすることになりました。
以下、手術の写真も含まれるためご注意ください。

腫瘍の大きさにもよりますが、これくらいの大きさであればクサビ状に切開することでも切除ができます。
そして、場所が場所なだけに抜糸はしないように吸収できる細い糸を使用して縫合します。

手術後は、一時的に腫れがありますが、1~2週間もすれば、元通りの状態になっていきます。
そして、気になる病理検査の結果も ”マイボーム腺腫” という良性腫瘍であったため、その後は無治療になります。
マイボーム腺という組織は、皮脂腺とよばれるもので、油分を分泌するところです。今回は、これが腫瘍化したのですが、80%くらいは良性腫瘍で残りの20%くらいは皮膚にできるような悪性腫瘍ができることがあります。
ただし、いくら良性腫瘍と言っても年齢とともに成長しますので、大きくなってからの手術では、まぶたの変形が起こったりすることがあるため、早期の手術をお勧めいたします。
2頭目のケースは、まぶたより少し下の部分の皮膚を切除することになりました。


これまた、術後は痛々しい感じになりますが、時間とともに腫れも引きます。
そして、このケースは、マイボーム腺炎(ものもらい)から炎症が広がったために起こったものという結果でした。
幸い腫瘍でなく、良かったのですが、もう少し抗生剤の効果が見られても良かったのでは・・・。
炎症か腫瘍かを判断する際に可能であれば、細胞診という検査をするのですが、針をさすのに目の周りは危ないため、そのまま手術になるケースが多いかもしれません。
また、次回にでも細胞診のお話でもします。
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