犬の慢性腎不全
こんにちは、ぴーちゃんです
いきなりですが、うちのぴょんちゃん(シェルティ、♂、14才)・・・
オカマになりました
前足に小さなできものができてしまい、気にして舐めて出血したので、
もう麻酔かけて取っちゃおう
となり、じゃぁついでに去勢と歯石除去も
で、14才にしてオカマになったのです
歯もピッカピカ
必ず手術前には血液検査をおこなうのですが、
なんと腎臓の数値が基準値より高いっ
毎年、春・秋に健康診断で血液検査をしていて
全く異常がなかったぴょんちゃんですが、ついに腎不全に・・・

まぁ14才ですしね
そろそろ何か病気が出てきてもおかしくないやろなぁとは思っていましたが・・・
なので今回、犬の慢性腎不全についてお話しようと思います
ちょっと長くなりますが、頑張って読んでね
犬の慢性腎不全とは?
じわじわと進行するので飼主さんも気づかないことが多い病気です
腎臓が壊れて機能しなくなってしまった状態を腎不全といいます
腎臓の働き
腎臓は・・・
身体の中の血液に溶け込んだ老廃物や余分な水分を尿として体外に排泄する
血圧の調節や血液のpHを一定に維持
身体に必要なホルモン等様々な成分を作り出す
といった生きていくために身体の中の環境を一定に保ち続ける、とても重要な役割を担っています
こんな症状がみられたら要注意
水をたくさん飲むようになった
おしっこの量が多く、色が薄くなった
食欲がなくなった
少しやせてきた
嘔吐
元気がない
慢性腎不全のステージ
基本的には血液検査によって、腎機能を反映する血中尿素窒素(BUN)や血清クレアチニン(CRE)の数値をみます
腎不全がどの程度進んでいるかは、血清クレアチニン濃度の数値によってステージを分類しています
血液検査をしたことがある方は、1度確かめてみてください

血清クレアチニン濃度(mg/dl)→CRE、残存している腎機能→腎機能
ステージ1
CRE:1.4未満、腎機能:100~33%
血液検査では異常がみられず、唯一の症状は飲水量、尿量の増加です
一般的には、暑かったから、興奮したからなどと勘違いをして見逃してしまうことがほとんど
しかし、既に尿濃縮機能が落ち、尿検査で尿比重を測定すると低下(薄い尿)しています
ステージ2
CRE:1.4-2.0、腎機能:33~25%
血液検査でわずかな異常がみられるようになります
ただ、症状としてはステージ1同様に多飲多尿のみで本人は元気
なので健康診断などで偶然に発見される他はやはり見逃してしまうようです
ステージ3
CRE:2.1-5.0、腎機能:25~10%
より深刻な症状が現れてきます
腎臓で血液をろ過できる量が減るため、老廃物が尿として排出されずに体内に溜まり、元気や食欲がなくなったり、下痢や嘔吐、貧血などが見られるように
ここではじめて異変に気づき、動物病院へ行ったときには既に進行していた、なんてケースが多いのです
ステージ4
CRE:5.0以上、腎機能:10%以下
生命の維持が困難な重症段階です
人のように透析することができないため、
食欲が落ち、嘔吐を続け、著しく痩せてしまいます
老廃物などの排泄ができず尿毒症を発症している状態です
悪化させないために・・・
慢性腎不全では、ダメージを受けた腎機能は回復しないため、完治することはありません
そのため、対処療法による治療をしながら生活の質を下げないように上手に付き合っていく必要があります
治療として、食事療法、投薬、点滴などを行いますが、その中で、食事療法の果たす役割は極めて大きく重要です
程度の軽いステージ1から専用の食事に切り替えるほど経過は良好といえるため、日頃からワンちゃんをよく観察して、なるべく早期に異変に気付くことが大切ですね

いきなりですが、うちのぴょんちゃん(シェルティ、♂、14才)・・・
オカマになりました

前足に小さなできものができてしまい、気にして舐めて出血したので、
もう麻酔かけて取っちゃおう

となり、じゃぁついでに去勢と歯石除去も

で、14才にしてオカマになったのです

歯もピッカピカ

必ず手術前には血液検査をおこなうのですが、
なんと腎臓の数値が基準値より高いっ

毎年、春・秋に健康診断で血液検査をしていて
全く異常がなかったぴょんちゃんですが、ついに腎不全に・・・


まぁ14才ですしね

そろそろ何か病気が出てきてもおかしくないやろなぁとは思っていましたが・・・
なので今回、犬の慢性腎不全についてお話しようと思います

ちょっと長くなりますが、頑張って読んでね


じわじわと進行するので飼主さんも気づかないことが多い病気です

腎臓が壊れて機能しなくなってしまった状態を腎不全といいます


腎臓は・・・



といった生きていくために身体の中の環境を一定に保ち続ける、とても重要な役割を担っています










基本的には血液検査によって、腎機能を反映する血中尿素窒素(BUN)や血清クレアチニン(CRE)の数値をみます

腎不全がどの程度進んでいるかは、血清クレアチニン濃度の数値によってステージを分類しています

血液検査をしたことがある方は、1度確かめてみてください


血清クレアチニン濃度(mg/dl)→CRE、残存している腎機能→腎機能


血液検査では異常がみられず、唯一の症状は飲水量、尿量の増加です

一般的には、暑かったから、興奮したからなどと勘違いをして見逃してしまうことがほとんど

しかし、既に尿濃縮機能が落ち、尿検査で尿比重を測定すると低下(薄い尿)しています



血液検査でわずかな異常がみられるようになります

ただ、症状としてはステージ1同様に多飲多尿のみで本人は元気

なので健康診断などで偶然に発見される他はやはり見逃してしまうようです



より深刻な症状が現れてきます

腎臓で血液をろ過できる量が減るため、老廃物が尿として排出されずに体内に溜まり、元気や食欲がなくなったり、下痢や嘔吐、貧血などが見られるように

ここではじめて異変に気づき、動物病院へ行ったときには既に進行していた、なんてケースが多いのです



生命の維持が困難な重症段階です

人のように透析することができないため、
食欲が落ち、嘔吐を続け、著しく痩せてしまいます

老廃物などの排泄ができず尿毒症を発症している状態です


慢性腎不全では、ダメージを受けた腎機能は回復しないため、完治することはありません

そのため、対処療法による治療をしながら生活の質を下げないように上手に付き合っていく必要があります

治療として、食事療法、投薬、点滴などを行いますが、その中で、食事療法の果たす役割は極めて大きく重要です

程度の軽いステージ1から専用の食事に切り替えるほど経過は良好といえるため、日頃からワンちゃんをよく観察して、なるべく早期に異変に気付くことが大切ですね

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