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椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアという病気は、ほとんどの人が聞かれたことがあると思います。


良く起こる犬種としては、ダックスフント、ビーグル、トイ・プードルなどが挙げれます。


年齢には、関係なく起こります。

比較的、冬の寒くなる時期に多く来院します。


病態としては、椎間板物質が脊髄神経を圧迫するためにそれより後ろの神経伝達がうまく行かなくなり、痛みから麻痺症状を起こす病気です。

sinkeinoappaku.gif

脊髄神経の圧迫、椎間板物質の突出の程度により症状は5段階に評価されます。

今回、ミニチュアダックスが急に後ろ足が動かなくなったということで来院。

本来であれば、MRI検査をしてからの手術を行うところなんですが、そのようなときに限り、予約も埋まっており連休を挟むという状況。

そして、犬の後ろ足の痛みの感覚もなくなっているという状態(グレード5)であるため、飼い主の方と相談して、脊髄造影検査をしてからの手術とさせていただきました。


脊髄造影検査により通常の横方向のレントゲンでは腰椎第1ー2、2-3間において圧迫していました。

CIMG0122.jpg



さらに、斜めの方向からとることで腰椎第1-2間の左から一番圧迫されているような結果でした。
CIMG0121.jpg

そのため、腰椎第1ー2、2-3の部位を片側椎弓切除しました。
IMG_0616.jpg
IMG_0609.jpgIMG_0617.jpg
結果的には、第1-2間の部位から大きい椎間板物質が2つ摘出されました。


術後2日目くらいから痛覚が戻り始めて、尾部の反射もなかったのですが、3日目くらいから戻り始めました。

現在はリハビリテーションにより機能回復のためにがんばっております。

グレード5の症例で過去にも歩行可能になったワンちゃんもいましたので、十分に歩行できる可能性があるので、期待したいと思います。
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